「自分は毎日ビル群の中で働いていて、なかなか自然と接する機会がありません。ふだんからアウトドアを身近に感じている方、自然環境の豊富なエリアに住んでいる方からの意見は非常に貴重で、そういうリクエストは、ぜひいただきたいです。包括連携協定で町の企画に携わらせていただいてから、町が変わっていくのもいっしょに見ることができているので、自分たちも負けじと、次のフェーズに行かないとついていけないので、こちらからもアイディアは出していきたいと思います」と出村さんも応えます。
「連携を結んでまだ2年めですが、上川町がどんなところかわかっているのは、社内でも関係している一部の人間だけです。まず、コロンビアの社員が町をちゃんと認識できることが大事です。上川町さんは、ワーケーション事業を積極的にやろうとしているので、そこにうちの社員を送ってコロンビアの人間はみんな上川町に一定の共通の理解があるようにしたい。互いに知ることで、社内からも、さらに新しいアイディアが出てくるかもしれません。町と会社同士で関係人口を増やしていきたい。点と点でなく、線をどんどん広げていきたいです」。
出村さんの言葉に、深くうなずく宮川さん、小林さん。
「大雪山の魅力を、そして、自然と調和する豊かな暮らしを
すべての人に届けていくために
わたしたちは手を取り合って
さまざまなチャレンジを行っていく」
コロンビアのホームページに掲げられたこの言葉どおり、上川町とコロンビアとの未来予想図は、熱い思いとつながりの中、さらに新しいシーンを生み出しそうです。
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コラボの新たな取り組みは、さらに広がっている。来年の秋冬にコロンビアとシアタープロダクツがコラボして作るかばんの中に、環境保全のため、日本山岳遺産基金に売り上げの一部を寄付する対象商品がある。かばんにはベルクロのオスがついており、かばんに貼るKURODAKE(上川町の黒岳)のワッペンを先行して制作。かばんは山岳遺産基金に、ワッペンは自分が応援する団体に寄付といった枠組み作りを考えており、賛同した上川町がその先行事例になっている。